ワックスやコーティングについても、そのレシピや効果、副作用などについての情報が少ないと感じていた。
まあ、レシピは企業秘密だから情報がなくて当然だけど、成分情報などもなかった。
そんな時に、知らぬ間に辿り着いたサイト。

コーティングのはなし

確か「溶剤」と言うキーワードで情報検索していた時に、「コーティング剤における有機溶剤の特性と危険性」と言うページに辿り着いた。

ここは、コスパが良くて商品も良いと興味を感じていた「キラサクGP/EX」などのコーティング剤製造販売会社のサイトだと知った!?

そして、記載内容が自分にとってためになる情報ばかりだった。

例えば、今回辿り着いた「コーティング剤における有機溶剤の特性と危険性」と言うページ。
巷では、「XXX溶剤などは、クルマのボディに良くない影響を与える。」と記載されていることが多いけど、何が良くないんだ?と常々疑問に感じていた。
ただ、そのことについて明確理由を挙げて説明している情報には出会えていなかった。

有機溶剤の塗装への影響

車の塗装に対する有機溶剤の影響は、どのように考えればよいのでしょうか?

ここでは、溶質としての塗装に対する有機溶剤の関係をみてみましょう。

「溶解パラメータ」という言葉をご存知でしょうか?

溶解パラメータとは、SP値(Solubility Parameter)として数字で表されるものです。
このSP値が近い溶質と溶媒は、溶け合いやすいことを表しています。

私たちは「似た者同士は良く溶け合うという」という経験をしています。溶け合わないものの例に水と油があります。

水のSP値:23
油のSP値:7(ガソリンの場合)

自動車塗装の一番外側であるクリア塗装(溶質)の材質は、アクリル樹脂やウレタン樹脂などです。これらのSP値は下記のようになります。

クリア塗装(アクリル樹脂・ウレタン樹脂)
SP値:8.5~10

特に、石油系のような揮発性の臭いがする場合は、お使いのコーティング剤やクリーナー類、ウォータースポット・イオンデポジット除去剤の成分表示を調べてみるとよいでしょう。

下記のような3項~11項のような成分表示があると、車の塗装へのダメージが懸念されるものと考えることができます。

代表的な有機溶剤のSP値は下記のようになります。

1.ガソリン:7
2.イソパラフィン:7~7.5
↓↓↓特にクリア塗装のSP値に近いもの↓↓↓
3.酢酸ブチル:8.5
4.エチルベンゼン:8.8
5.キシレン:8.8
6.トルエン:8.8
7.酢酸エチル:9.0
8.ベンゼン:9.2
9.アセトン:9.9
10.ターペン(テレビン油):松から得られる精油であり漆などの塗料を溶かす。
11.ミネラルスピリット:ベンゼンやキシレンなどの混合物であり塗料を溶かす。
↑↑↑特にクリア塗装のSP値に近いもの↑↑↑
12.IPA:11.5(IPAの別名:2-プロパノール、イソプロピルアルコール)
13.エタノール:12.7
14.メタノール:14~15

このように、有機溶剤の中でもクリア塗装のSP値に近い有機溶剤(上記3項~11項)は、短時間の接触で塗装に悪影響を及ぼす可能性があります。

コーティング剤における有機溶剤の特性と危険性|コーティングのはなし(THエンゼル) https://coating.th-angel.com/2015/11/blog-post.html

このような記事は自分に取っては良質な記載内容と感じられ、腹落ちできて納得ができるのだ。
つまり、XXX溶剤などの有機溶剤(溶媒)は、その溶解パラメータ(SP値)によってはクルマの塗装面(溶質)への溶解と言うインパクトが危惧される可能性があるということ。
つまり、塗装と溶け合ってしまう可能性がある。
それが、良くないのと言われるのではと理解できる。

厳密に言えば、溶剤(溶媒)と塗装面(溶質)のSP値が合致してしまった場合、ダメージを受けてしまう溶剤(溶媒)の量的な比率やその時間などもあるかと思う。

だが、このサイトはとても良質な(誠意がある)サイトだと自分は感じてしまう。
となると、当然製造販売している商品も良質であるはずと素直に感じる。

このサイトには、結構な数の記事があるので、今後ゆっくりと読んで勉強していこうと考えている。

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