15 年ぐらい前に、「バケツ一杯での洗車」を実践し始め、同時に使い始めたワックスは以下の 4 種類。

4 種類のワックスたち

1. プレミアコート (液体ボディワックス)・・・・・・・・汚れ防止、保護艶出し更生剤:【界面活性剤/カルナバ樹脂/脂肪酸アミド活性剤】
2. ピッチレスコート(液体ボディパーツワックス)・・・・・汚れ落とし、傷隠し、保護膜形成:【超微粒子溶液剤/シリコン/油脂系溶剤】
3. 窓ガラスコート(液体窓ガラスクリーナーワックス)・・汚れ落とし、撥水膜形成:【微粒子研磨剤/洗浄剤/シリコン/油脂系溶剤】
4. P8 コート(液体ゴム樹脂黒色ワックス)・・・・・・・・・・劣化防止、保護艶出し:【非イオン系界面活性剤/シリコンオイル/有機溶剤】

このワックスたち以外は使用せずに済んだ。
たまにコンパウンドのお世話になることはあったが。(笑)
そういう意味では、完成されたワックスシステムだと感じていた。

 

自分流の使い方

「プレミアコート」 (成分表示

自分は通常使用のトップコートワックスの位置づけとして使用していた。
何故なら、汚れ落としや傷隠し機能を保持していないので、研磨成分を含んでいないと理解していたから。
ただ、取り扱いと言うか施工に癖がある。
使用量は本当に微量で塗布するのだ。
塗布というよりは優しく撫でるという方が正解だと思っている。
液剤が付着していないような薄さで施工する。
そして、ムラになりやすい。
ムラになっても、乾いたクロスで吸収させるようにムラを押さえつつ拭えば消失する。
それでも消失しない場合は放置。
いずれムラは消え去るのだ。

このプレミアコートが一番好きなワックスだった。
施工後、ボディが驚くほどツルツルになるのだ。
何気なくボンネットに置いたクロスが滑り落ちてしまうほど。
故に、防汚性も保持していると感じていた。
現にホコリをあまり寄せ付けなかった。
そして、艶感も素晴らしかった。
ヌメっとした感じで、自分好みだった。

ただ、悲しいかな現在では実質取り扱わないようだ。。。(後述)

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「ピッチレスコート」(成分表示

自分はボディ面を整備するメンテナンスワックスの位置づけで使用していた。
汚れや薄い傷が気になり始めた時に施工するようにしていた。
その上(後)に、普通にプレミアコートを施工していた。

このワックスは傷隠し効果がある。
多分、シリコンがその役割を担っているのかな?
YouTube 上ではドアバイザーの傷が見えなくなる動画もあるが、本当に傷が分からなくなる。
当然、シリコンによるワックス効果もある。
「バケツ一杯での洗車」だと、ホイールを洗うことはできない。
では、ホイールはどうするかと言えば、このピッチレスコートで施工するのだ。
汚れ落とし効果とワックス効果があるので、綺麗に仕上がってしまうのだ。

そして、汚れ落とし効果。
例えば、ポールなどに軽く当たって付いた汚れ、それは簡単に落としてくれる。
ただ、その汚れによりけり。
コンパウンドでやっと落ちるような汚れに対しては、難しいところがある。
汚れが落ちれば汚れだし、落ちなければ汚れではなく傷ということになる。
だから、ワックス以上コンパウンド未満の液剤かな?

で、このピッチレスコートは研磨剤が入っていないと言う。
個人的には至極懐疑的だったし、今でもそれはないと思っている。

       一般的には汚れ除去に研磨剤入りのカーケア用品を使用すると思いますが

       ピッチレスコートは研磨剤が入っていません。

       それだけボディに優しい手入れができる事になります。

       研磨剤で削り取る仕上げ方ではなく、汚れを分解する除去方法です ・・ それでキレイに仕上がるとは不思議でしょ。

究極の特性と効果でピッチレスコート仕上げを楽しむ車のお手入れ | 岐阜の細野/美装 http://kuruma2525.com/pitchiress/specially/effect.html

研磨剤ではなく、汚れを分解して除去する?
つまり、ケミカル反応なのか?とも思ったが、多分成分上の「超微粒子溶液剤」がそれに当たると個人的には思っている。
「超微粒子溶液剤」とは何だ?と思い検索してみれば、「コンパウンド」と言うキーワードが列挙された。

コンパウンドと一概に言っても、「番手」と言う粒子の大きさで役割が異なる。
荒目とか中目とか細目とか。
このあたりの情報を検索しているうちに、思わぬ情報に辿り着いた!

ピカール。

そう、どこの家庭にもあるだろう金属磨きのピーカル。

ピカールの、「ピカール液(pikal)よくあるご質問」サイトページに腹落ちする記述があったのだ。

「超微粒子」をみーっけ!(笑)

そして、ピカール液には灯油も含まれていると!?
あれれ?
ピカール液を、超微粒子の 2 ミクロン以下で生成して、そこに艶や光沢を出すシリコンを配合させると。。。

何となく合点がいった。
匂いも色も粘度も似ている。
配合差はあれど、成分の各プレイヤーは似ているのではないのだろうか?
あながち間違った推測でもないような気がしている。

だからと言って、否定したりネガティブに捉えている訳ではない。
「研磨剤」と言う定義や言い回しの差異もあるんだと思っている。
それに、塗装の最終仕上げの鏡面磨きでは普通に使われていると思う。

ただ、15 年前は、素直に研磨剤は入っていないという言葉を信用していた。
しかしながら途中で違和感を感じ、メインで使用するワックスはプレミアコートに変えた。
そのことが少しだけ悲しかった。

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「窓ガラスコート」(成分表示

秀逸なクリーナーだと思っている。
ガラス全般とサイドミラーに施工していた。
今でも時々使用している。

良く降って、中の粘土(微粒子研磨剤?)みたいなものを攪拌し、スポンジで塗布する。
そして拭き上げるだけで、拭き筋が残らずとても綺麗になる。
それに、撥水効果もある。

ただ、乾き過ぎると白い粉が出てくるのと、酸っぱい匂いがする。
何かお酢が入っているような気もする。(爆)

そして、自分が共感している宮崎の「ワックスウォッシュ」さんの動画に「窓ガラスコート」が出てきた時 (20:59 ぐらい)にはビックリした!?

ビックリしたと同時に、なんか嬉しかった♪

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「 P8 コート」(成分表示

汎用性がある艶出し材。
これも今でも時々使っている。

ゴムや樹脂などの黒色パーツやダッシュボードなど、当然タイヤにも。
あとは、自分の場合エンジンルームにも使用していた。
黒い樹脂カバーやゴム配管などに使うと、エンジンルームが見違えるようになる。

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その他

「 P113 」(成分表示

今回ラパン モードでワックス掛けを再開しようとワックスを手配した時、小さいサイズのセットを購入した。

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その中に入っていたクリーナー。
15 年前にはなかったもの。
なので、まだ仔細には分からない。

 

徒然なるままに

今回ラパン モードを招き入れて、再度洗車とワックスを愉しもうと考えた。
そして、気に入っていたワックスをまた注文しようと思い、古のサイトを訪れてみれば結構な様変わりをしていた。
色んな方々が取り扱い始めていた。
15 年前は、自分もその一員になろうかと考えたこともあった。
だから、感慨もひとしおに思えた。

また、ピッチレスコートに研磨剤が入っていようが入っていまいが、自分なりに結論は出していたのであまり思うことはない。
ビジネス戦略の部類だと感じている。
また、それによって何かマズいことが起きたこともないし、あくまでも個人的な捉え方の問題。
それに、今回自分が使用したザイモールの HD クレンズだって、汚れは落ちるけど研磨剤は入っていないと言っている。
これについては今後勉強してみるが、多分包含されてはいないと感じている。

ただ、そのビジネス戦略の一環だと思われるのだが、プレミアコートが事実上販売しなくなったことが一番ショックだった。
プレミアコートは汚れ落とし機能がないし、成分表示にもそれらしい物は書かれていない。
だから、トップコートワックスとして常用していたし、今回もそのつもりでいた。

プレミアコートの取り扱いについて、正式後継者に先日確認をした。
また、確認する前に色々と調べたのだが、こんな記事を見つけていた。

プレミアコートはかなり特殊。受注生産だし。 | 笠井工房ブログ

内容にあまり心地良さを感じることはできなかった。
2017 年の記事だけど、23,760 円だと言っている。
15年前は 3,500 円だった。

そして、今回確認した結果、洗車道場へ行けば購入できるようだ。
価格は 55,000 円とのこと。(サイトにも記載されていた。自分が問合せた後に記載されたのかな?)
原材料の手配が困難な状況であり、受注生産であるためとのこと。
15 年前は試験評価販売(市場反応調査)であり、価格も特別だったと。

代替製品はピッチレスコート製品群の「スーパー W 」というものらしい。
19,800 円。

また、ピッチレスコート自体製品群を構成していて、

  • ピッチレスコート
  • ピッチレスコート W
  • ピッチレスマイルドコート(調合するワックス液)
  • ピッチレスコート W02
  • スーパー W

と成長している。

プレミアコートの立ち位置としては、製品の貴重性の追求とでも言えば良いのかな?
それか、前職の SE でも経験はあるが、クライアントへ見積回答をするとき、暗に辞退したい時にあり得ない金額を提示する。
それなのか?

これらのワックス群は少量で施工が済むので、15 年前の価格と同等のものはそのコストに納得はできている。
高いのは高いが。。。

でも、新たな製品群は高過ぎると感じてしまった。
そして、ピッチレスコートの件。
そんな諸々のことがあって、その価格であれば憧れのザイモールを数個買えてしまうじゃんかと思った。

で、今回ザイモールワックスの購入に至った。

昔、お聞きしたフレーズ。

洗車とクリーティングコートを愉しみましょうよ!

このフレーズがとても懐かしく、同時に切なさも感じてしまった今日この頃です。。。
 

 

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